新横浜・産婦人科・漢方・東洋医学

温心堂レディースクリニック

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東洋医学、漢方医学について

東洋医学・漢方医学とは何か。
この項では一般論について述べております。

 漢方は東洋医学のひとつであり、わが国の伝統医学でもあります。
近年、漢方を用いた多くの臨床データが解析されており、数多くの漢方の効能・効果が確認され、国際的にも高い評価を受けています。

 わが国でも漢方の認知度は高く、本当に身近な薬として広く受け入れられるようになりました。漢方は医療の選択肢を広め、Quality Of Life(=QOL:生活の質)の改善に役立つことが分かってきたのです。

わが国の漢方はおよそ4000年の歴史を持つ中国医学を起源とし、遣隋使や遣唐使によって日本へ伝えられた後は独自の発展を遂げました。

この伝統医学を中国では「中医学」、薬としての呼び方は「中薬」といいますが、日本では「漢方医学」、薬は「漢方薬」と呼びます。

ここでは漢方の一般について解説しております。

 

漢方の思想と診断

 ◎漢方の思想

 漢方はその成り立ちの過程で中国古代の自然観と思想哲学の影響を強く受けました。『気』と『陰陽』と『五行』です。

万物は「気」という目に見えない微細な物質で構成され、人体、臓腑、生命の営み、そして病気さえもすべて気の状態や変化によるものという考えです。また「陰陽」は万物および宇宙、そして生命活動の二面性をいい、「五行」とは木・火・土・金・水という基本物質の変化によって生命現象を解釈します。
これらの思想哲学は、人体を一つのまとまりをもった不可分の“整体”であるという生命観のもとに、病気の進行や診断法・治療法にもその論理は応用され、現在に至るまで受け継がれています。

 ◎漢方の診断

 漢方の診断法は伝統的には、望診、聞診、問診、切診の四診を基本とします。
望診は全身の様子、顔色、歩き方や姿勢、動作、舌などをくまなく観察することで
大まかな印象をつかみ、聞診は聴覚と嗅覚を用いて声や呼吸、身体から出る音や臭いなどを見分けます。問診は病歴や病状の経過、家族歴や環境を聞き、情報を収集します。
そして切診は脈診や触診によって病状
のより客観的な所見を得るための非常に大切な診断法です。

四診による診察の結果を総合的に判断、分析し、病がどの諸侯に分類されるかが導き出されます。その過程を「弁証」といい、導き出された諸侯を「証」と呼びます。

証とは西洋医学の診断名にあたり、漢方薬を用いる根拠となるものです。

漢方とEBM(Evidence Based Medicine)

 ◎漢方と現代医学

 漢方薬の成り立ちや歴史的背景を考えると、病を克服するために古代の人がいかに五感を研ぎすませ、フル 活動させて、大変な努力を重ねてきたのかが分かります。

 一方、現代は漢方薬を構成する生薬の成分や効果のメカニズムが科学的に検証され明らかにされる時代でもあります。
例をあげると抑肝散が、認知症における脳の神経伝達物質であるセロトニンやグルタミン酸神経系の異常を改善するという知見や、大建中湯に腸管神経系伝達物質を制御し腸管運動の亢進と血流増加作用があることがわかりました。

また六君子湯には、食欲を増すグレリンというホルモンの分泌促進作用があることが明らかにされました。これらは治療の根拠となると共に、現代医学による「証」を超えた漢方の幅広い使い方、あり方が検討され始めたことを物語っています。

 現在の医療は薬の科学的メカニズムの解明と共に、客観的な証拠に基づいた医療、いわゆるEBMに基づいた診療が積極的に行われるようになっています。経験に基づいたものだけではなく、様々な臨床データによって客観的効果が見いだせなければなりません。

 ◎漢方への理解

 漢方薬はこの点でも優れた効き目を示すことが統計的にも明らかになっています。しかし、自然の生薬で構成されるために、化学的に合成される西洋薬とは違い、未解明な部分が多いことも事実です。

 漢方は数千年の時を経て用いられてきたものであり安全性も高く、正しく診断し証が合えば、よく効くものです。そのような背景を鑑みれば、西洋医学的な目線だけで漢方を論じることに批判があることも事実です。

 漢方を眉唾のように考え根拠のない民間療法だと断言する方もいらっしゃいます。しかし証拠だけをあれこれと探し回るだけでは本来の患者本位の治療に背を向けることにもなりかねません。我々医療側も漢方の理解と発展のためになお一層の努力が必要だと思われます。

漢方と現代生活

 ◎女性のための漢方

 現代は生活スタイルも昔と異なり、私たちは常に 健康への不安を抱えながら生活しています。日常の様々なストレスは女性にとっても大敵です。 この表は漢方が処方される女性の症状を表したもので、月経や産前産後に関するものなど多くの症状が漢方薬に効果があることが分かります。

 一人ひとりの病状や体質の違いによって漢方薬の効果が違いますから、風邪のようにごく短期間の服用で有効なこともあれば、慢性的な病状の場合は長期間服用しなければならないものもあります。

 血の道症というのは伝統的な表現ですが、婦人の一生に渡る月経や妊娠にまつわる症状を端的に表しています。このように西洋医学的な病名よりも病状に対して処方されることが多く、これが証を見立てて処方される漢方治療の特徴でもあります。月経痛や月経不順、冷え症やむくみ、更年期障害から神経痛や関節痛など女性の生涯において日常的に起こる身体の不調に対して漢方は高い効果を示します。

 ◎漢方と不妊

 また初婚・妊娠年齢の上昇や卵子の加齢と共に高くなる不妊においても、体外受精など高度な専門医療の補完的治療として、漢方や鍼灸など東洋医学的アプローチが行われるようになり、一定の成果をもたらしています。

ただ加齢などの生理的変化が漢方で若返るということはありません。年齢に応じた諸条件をよくし、できるだけ妊娠にふさわしい身体作りをサポートすることが目的の一つです。

 ◎ストレス社会と漢方

 現代社会の様々なストレスや生活スタイルの欧米化は、生活習慣病を身近な存在にしました。高血圧、肥満、糖尿病はさらなる癌、脳卒中、心臓病など死亡原因の上位を占める疾患の基礎的な病態でもあります。

それらの疾病は、いずれも専門医療機関での治療が必要ですが、治療の助けとして、あるいは併用薬として疼痛を緩和し、副作用の軽減などの目的で漢方などの東洋医学を併用して病状が回復し成果を上げるケースも多くみられます。

漢方との付き合い方

 ◎漢方を漫然と飲むことには問題があります

 漢方薬は、その穏やかな効果と温和なイメージから受け入れやすく、好感度も高いために、かえって漢方だけに頼りがちになることがあります。

しかし、自然のものだからといって、漢方に副作用がないわけではありません。ただ漫然と飲み続けるということは問題です。

 生薬の作用で身体のバランスを整え症状を改善することと、未病といって本物の病気になる前にその予防をすること、これが医療としての漢方の理想的な姿です。そのためには処方してもらった医療機関に定期的に通院し、ご自身の症状の具合や処方された漢方薬のチェックをすることが大切です。

また薬は、本来厳重に管理された元で製造され、安全が確認されたものを基準に照らして処方されるべきものです。ですから海外からの安易な輸入や旅行先で購入して効能を鵜呑みにすることは危険であり注意が必要です。

 以上、一般論としての東洋医学・漢方医学について述べてきましたが、実は漢方の奥深さ、東洋医学や‘気’の魅力、さらに生命体の不可思議な現実についてはまだまだお話しすることはたくさんあります。それらは別の機会、場所でお伝えすることにいたします。

 

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爲近 慎司
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